【副腎疲労は存在しない?】⚠️この概念に懐疑的

副腎疲労が存在しない根拠まとめ
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よく聞かれる質問であり、僕の考えを動画で語りました。以下はまとめと参考リンクです🔗色々な理論や考え方と一緒にされがちなので、それを未然に防ぐという意味でも、残しておきます。もちろん、僕も科学的根拠が全てとは思っていませんし、実践学・経験も大事にしています✍️
①医学的診断名としては未承認
アメリカ内分泌学会(Endocrine Society)、メイヨークリニック、ハーバードメディカルスクールなどの主要機関が公式に
「副腎疲労は医学的に認められていない」と明言
②科学的証拠がない
58件の臨床研究をレビューした体系的総説でも、副腎機能低下と疲労症状の関連を支持する根拠はなく、(神話)と結論づけられている。
③診断基準が存在しない
どの症状や検査値をもって診断するかが統一されておらず、国際的な診断基準もない。
⑤検査結果が一貫しない
唾液、血液、尿中コルチゾール値などの検査で疲労のある人と健康な人に有意差がない研究が多数(例:唾液コルチゾール4回測定で61.5%の研究が差なし)
⑦症状が非特異的
倦怠感、ブレインフォグ、意欲低下、塩分欲求などは多くの疾患(甲状腺疾患、睡眠時無呼吸、うつ病、鉄欠乏など)や生活習慣の乱れでも起こる。
⑧理論は魅力的だけど臨床で検証されていない
「慢性ストレスで副腎が疲弊し低コルチゾール状態になる」という機序はヒトで一貫して証明されていない
⑨誤診のリスクが高い
・本来の原因疾患(副腎不全、内分泌異常、心肺疾患、感染症、精神疾患など)が見逃され、治療が遅れる危険がある
治療法は未承認・有害の可能性
・コルチゾール補充療法や“アドレナルサポート”サプリはFDA未承認で骨粗鬆症、糖尿病、体重増加、心疾患などのリスクを伴う
・症状そのものは現実に存在する
副腎疲労という診断名や病態は現在の医学的根拠では認められていません。ただし、原因不明の症状は現実に存在し、その多くは他の医学的原因や生活習慣要因で説明できるという点を押さえておく
参考リンク🔗
アメリカ内分泌学会〜副腎疲労〜
https://www.endocrine.org/patient-engagement/endocrine-library/adrenal-fatigue
ハーバードメディカルスクール〜副腎疲労は本物か?〜
https://www.health.harvard.edu/blog/is-adrenal-fatigue-real-2018022813344
メイヨークリニック〜副腎疲労〜その原因は?〜
https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/addisons-disease/expert-answers/adrenal-fatigue/faq-20057906
