排便回数と死亡リスク
米国成人を対象とした *NHANES 2005〜2010年の結果から見た、便の頻度と一貫性と全死因、特定の死因リスクとの関連
*NHANES はアメリカの国民健康栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey)の略称です。
英語ですが、Google翻訳を使用すれば日本語で閲覧可能です。以下は主要な部分を日本語に翻訳したものです。
要約
過去の研究は、便の出る頻度や状態と死亡率の関連について調べてきましたが、これらの要因を組み合わせた関連性については触れられていませんでした。そこで、この研究では、便の頻度と状態が死亡率にどのように関連するかを詳しく調査しました。
・方法
2005年から2010年の健康と栄養に関する全国調査から、約14,500人以上のデータを分析しました。この分析では、さまざまな要因を考慮して、腸の健康と死亡リスクの関係を評価しました。
・結果
約7.5年の追跡期間中に、1,500件以上の死亡が確認され、そのうち350件以上が癌、280件以上が心の病気によるものでした。調査対象者の半数以上が週に7回便をする習慣を持っており、その便の状態は「ソーセージのような形で柔らかい」と答えた人が多かったです。便の頻度と死亡率の関係は特定の形をしており、週に7回未満の便が死亡のリスクと関連していることが分かりました。便の頻度と状態の両方の関連性を調査することで、一つの要因だけを見ることの問題点が明らかになりました。週に4回の柔らかい便は、全死因、癌、心の病気の死亡リスクがそれぞれ高くなることがわかりました。
・結論
腸の健康を調査する際には、便の頻度と状態の両方の影響を考慮するべきです。便の頻度と状態の自分でのチェックは、重要な病気の情報を得るためのシンプルな方法として有効であるかもしれません。
結論
便の状態と出る頻度は、生活習慣やその他の要因を考慮しても、死亡率に影響する重要なリスク要因です。特に、たまにしか出ない柔らかい便や、頻繁に出る硬い便は、死亡リスクが高いことが示唆されています。便の頻度や状態の自分でのチェックは、癌や心の病気といった重要な病気の情報を得る方法として有効です。そのため、健康教育や啓発活動では、このような腸の健康の評価を取り入れるべきです。
✍️この便の質や便秘を改善させるには正しい食事で腸に栄養を与えることが1番近道となります。